名古屋競馬場の移転をめぐる贈収賄事件で、受託収賄の罪に問われている愛知競馬組合の元職員が初公判で起訴内容を一部否認しました。
起訴状などによりますと、愛知競馬組合の元総務広報課長、石黒弘喜被告(55)は、名古屋競馬場の移転に伴うイベントでイベント関連会社社員の石田竜規被告(33)の取引先が受注できるよう、便宜を図った見返りに現金約340万円を受け取った罪に問われています。
22日の初公判で、石黒被告は公表前の情報の漏洩や現金の授受などは認めましたが、見返りを受け取るための情報提供だったという点については「趣旨が違う」などと起訴内容を一部否認しました。
検察側は「石田被告からの依頼で企画提案書への助言などもしていた」などと指摘しました。